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ドラゴン -2017- / Dragon -2017-

PC100151.jpg

『ドラゴン -2017- / Dragon -2017-』
創作:2017.12. by Arisawa Yuga / 有澤悠河
用紙:染紙、64×64cm by 紙舗直

愛称、アリサンドラゴン。
Twitterでは多くの反響を頂きました。
また、先月開催された
折紙探偵団関西コンベンションでは
コンテスト一般の部にて1位となりました。
ありがとうございます。





まず、このドラゴンの祖先を
ざっと振り返りましょう。


写真 2015-10-20 22 56 57

初代ドラゴン
2015年10月。
地元の地区センターでの展示へ向けて
目玉作品として創作したものです。
でかい。


P9190296.jpg

初代ドラゴンを折り直したもの。
2016年7月。
Corsoyard製 楮紙、4匁。
構造は全く変更なしです。


IMG_25101.jpg

ドラゴン-2016-、初期型。
2016年12月。
頭以外の構造を一新。
ここから楮雁皮混合紙を導入。
改造ラッシュはここから始まりました。


ドラゴン2016

ドラゴン-2016-
2017年3月。
2017初期型から若干の構造変更、
仕上げでのディティールアップ。


IMG_5324.jpg

ドラゴン-2016-、リメイク。
2017年4月。
仕上げ方を変更。
腹の割れを排除し
完全立体になりました。
構造面は変更なし。

で、2016バージョンを
紙舗直さんの紙でも折ってみようと
2017の東京コンついでに紙を購入。
その東京コンで2016リメイクを展示していると
色々と造形面でのアドバイスをもらえました。
せっかくなら、と改良を加えたのが、、

PC100151.jpg

コイツです


構造としては2016にヒダを追加しただけ、
という感じですが
まぁ仕上げの本気度が
桁違いでした。

なんせ、
「段折りひとつに30分かける」
とかいう制約までかけたりして
とにかく丁寧な仕上げにこだわったので…


PC100217.jpg

頭部は最初期からの流用。
3列目のトゲがツノっぽく進化していたり、
もみあげ(?)が2対になっていたりと、
仕上げは少し異なっています。


PC100206.jpg

尻尾は想定外のハプニングが起き
予定よりだいぶ太くなりましたが、
これはこれで良いアクセントになりました。
本当は首と尾は鱗折りを
一枚ずつ施す予定でしたが、
紙の厚さとサイズを考慮して
今回は断念して簡略化した段折りに。


PC1001902.jpg

翼と尾の領域は
かなり多めに取ってあり、
後半身の安定感に繋がっています。





さて、構造面の話に移ります。

ドラゴン2017CP

展開図です。
左下が、より折り込んだ状態。

意図していないところで
11.25°系が22.5°系と
綺麗につながりました。
それもそのはず、
後々調べたらこの展開図、
折り出しが二重根号!

d6.png

求め方が分からなかったので、
気合で手探りで見つけた折り出し。
だいぶ精度は出づらいけど、
実際にこれで折ってるので
問題ないはず。






さてこのドラゴンは
付加領域の塊のような構造です。
順番に引き剥がしてみます。


ドラゴン2016CP

翼から尾にかけての付加領域を除くと
2016バージョンの展開図になります。
これは先述のとおり。
2016は後ろ足の指は
内部カドを潰して出していましたが
領域の付加によりその必要が無くなり
脚の長さを確保できるようになりました。
翼の小ささ、後脚の短さ、
尾の貧弱さが2016の課題だったので
一気に解決することができました。


d1.png

2016版からL字の付加領域を取りました。
頭が鶴で、指の無いドラゴンが折れます。

頭部が単純なL字から折り出せるので
かなり応用度が高いです。


d2.png

少し分かりづらいですが、
翼から尾にかけても
L字型の領域を付加していました。
それを取り除いたのがコレ。
2016の改良の際に最初に考えたのが
この展開図でした。
前脚と後脚の延長線上に
尾の頂点をズラすと
上のような領域付加ができます。

さて、ここで、
だいぶシンプルになったので
各頂点の位置を抽出してみます。
(カドの長さは一旦おいておきます)


d3.png

おなじみ、半アヤメ半鶴です。


2.jpg1.jpg

鶴ドラゴンというと左のイメージですが
このドラゴンでは右の配置が基本です。
結果的に首元・肩の部分に
領域の余裕ができるので、それを
割れを隠す用の領域に充てています。
(2016では謎のトゲになっているけど)

あとは、前脚はほぼ辺カドになるので
仕上げの自由度はかなり上がっているように思います。
やはり内部カドだと色々やりづらい。
動物は前脚より後脚のほうが
ガッシリしていることが多いので、
その差を厚みで表現できるのも
嬉しいポイントな気がします。


PC1001612.jpg

次は、やはり自分の漉いた紙で折りたい。
色の効果が相当大きいことも分かったので、
染めも施す予定です。
今回断念した細部の折り込みも考慮すると
もっと大きな紙で折ったほうが良さそう。

遅くとも近夏の東京コンには
完成させたいと思っています。

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有澤悠河 / Arisawa Yuga

Author:有澤悠河 / Arisawa Yuga
通称:ありさん
旧HN:おりゆーが
年齢:20歳
性別:男
創作歴:中学~


美濃手漉き和紙工房 Corsoyard

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